誰かのために

　6月も半ばです。関東地方もやっと梅雨入りしたようです。暦の上での入梅が過ぎ、来週には昼間が一番長い夏至です。今でもそうですが、朝4時半前には明るくなります。19時頃の日の入りですから、14時間以上明るいことになります。
　今、世の中はワクチン接種と五輪の話ですね。この二つの話は一体で、五輪は何としても開催しなければならないので、何が何でもワクチン接種を一人でも多くの国民に実施するということなのでしょう。本当に国民の命のためのワクチンなのかと考えてしまいます。先日日本からコロナが再び猛威を振るいだした台湾にコロナワクチンを提供しました。東日本大震災の時に最も早く、それも多額の義捐金を送っていただきました。私の台湾の友人もその時、「他国のこととは思えない。私達もとても辛い」と電話口で話してくれたことを思い出しました。今回直ぐにその友達から電話がありました。「ありがとう。日本のみんなに感謝します」と。その後、台湾全土の人たち、そう台北、台中、高雄、台南などからYouTubeが送られてきました。みんな本当に喜んでみえることが手に取るようにわかるものでした。最近、分断や衝突、武力行使など辛い話が尽きない時に、日本政府がとった行動はとても良いことだったと思います。それができる国です。もうちょっと国内の様々な不満を上手く解消してくれるといいのですがね。
　コロナがどのような状態になろうとも、「人にはうつさない！」を心掛ければいいのです。コロナは人間が自分のことだけしか考えなくなってしまったことに対する警鐘ですから。誰かのためにです。今気が付かないと人類は危ないかも知れません。自粛が続きます。鰹が美味しいようですので、敲（たた）きをいただきながら、短い夜を楽しみましょう。
　大きな声で、「お父さん！、今晩も飲むんですか？」。小さな可愛い声で、「は～い」。