お恥ずかしい話です。ここからは断片的な記憶と、その時周りに居たといわれる方たちから聞いたことを繋いだものです。先日会社での仕事を終えて、社員に「お先に」と言って帰ろうと車に乗った時です。車を動かせません。動き出さないことを疑問に思った周りに居た社員が運転席側から窓ガラスを叩いたそうです。応答なし。これは変だと未だ施錠してないドアを開け、直接言葉を掛けても何やら訳のわからないことを喋っている。他の社員を呼び、医師に連絡して指示を仰ぎ、津市応急クリニックへ連れていかれたそうです。会社からクリニックまで直ぐなのに、何時間も車に揺られた記憶です。医師に既往症を聞かれたり、コロナ他様々な検査を受けたようです。検査などすべて終わって入院加療が必要との判断で今夜の当番病院を探していただいたようです。受容れ先が決まり移動。道中も遠い昔の日本ではない外国のような道に感じました。到着して看護師さん4人がかりでベッドの世話等をしていただいたこと、先生に病名を告げられたことだけ覚えています。点滴のお陰で熱が下がったのかビショ濡れ。エアコンの風が寒くて目を覚ましたのは翌日朝5時の個室でした。看護師さんに昨日のことを聴くと、40℃近い高熱で心配しましたと話してくれました。
ここからは記憶もしっかりしました。後で虚ろな記憶や人の話を繋いでいくとゾッとしました。昨晩私は車に乗り、動き出す前に朦朧(もうろう)状態になり、それを周りが気付いてくれました。もし車を動かしていたら取り返しのつかない大事故を起こしていたかも知れません。いつもの帰る時に交わす「お先に」の言葉、言葉を交わしたことで周りの人が注目してくれたこと、それと私の行動パターンを知っていてくれたこと。これは運かも知れませんが自分が遭遇した時間。それは毎日の自分の動きが大きく関係しているのではと感じました。定規で計ったようにとはいきませんが、規則正しい自分の生活リズムを持って、そのリズムで動く。これは日常生活の規範かも知れません。そして気持ちを言葉に表すこと。「おはよう」等太陽の高さに合わせて交わす言葉。「ありがとう」など自分の気持ちを端的に表す言葉。すべて自分の存在のさり気無い表現です。「今はメールですよ」と言われそうですが、全くの事務連絡以外、使わない方が良い気がします。普通気持ちを文章で表すにはそれなりの文章力が必要だと思っています。メールの文章の誤解から生まれる諍いは多いのではないでしょうか。連絡済を示す証拠としてのメールに止めましょう。過程を言葉や十分に読み取れる文章で表して報告としましょう。今の報告は一方的な通知の気がします。これでは行き違い、すれ違いは絶えることがありません。人間、良くも悪くも生きていくのは面倒です。言葉を交わし、動くことです。時間も掛かりますが、少々遠回りでも周りとにこやかに誤解のない時間を過ごしましょう。
「おかあさん、全快祝いや。今日はええ奴、一杯いこか」
「アンタ、悪なるのもやけど、元気になるのも早いな。まあ、元気がええわ」
※結局数日間の入院でした。お陰様で回復して元気に飛びまわっています。
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