勉強

 かなり疲れが溜まっていて、とうとう予定を放り投げて無理やり休日を作ってしまいました。身体がとてもしんどいのです。物事に集中できないし、直ぐに他所事を考えてしまい落ち着きません。さらにその落ち着かないのが嫌でイライラ。その繰り返し。これではもうまいってしまいます。我儘なことですが。
 こんなことを感じました。それは私が所属している奉仕団体でのことでした。その団体に私が入会したのは45年前、1980年4月で28歳5カ月の時でした。入会は父の急逝で、父の友人たちが私も入った方がよいと言われてのことでした。その時まだ独身で、私の結婚を待っての入会でした。何か場違いな感じもしましたが、皆さんに「何も難しいことはない。一生懸命仕事して、得られた利益の中から奉仕に遣い、その他は例会に出席すればよい」と言われての入会。周りの方々は私の父と同じような年齢です。入会時、私の次に若い方は12歳上の方でした。とにかく会には休まず出席することだけを心掛けました。特に時間を取って団体について勉強することもなく時間が過ぎていきました。様々な役職をさせていただき、その都度少しは勉強しましたが、その場凌ぎだったように思います。ほとんどが先輩からの教えと自分の勘でした。
 3年前、その団体の中の別組織に行くことになりました。そこは見たことも聴いたこともないことが沢山ありました。ワクワクでした。この職務の任期は1年ですが、許されれば3年続けることが出来ます。
しかしこのままで良いのかと感じ始めました。次期の方々を眺めてみると、先ず皆さん若い。私などはもう高齢者です。今の時期は現職と次期職が入り混じって動きます。次期の人たちの振る舞いや話すことなどを見聞きするとその知識や物事の理解度に驚きを感じました。聞いてみたら、彼らは自分が役職に就くことが決まった時から関係する資料や書籍で勉強し、その職に就く時には勉強の成果をフルに発揮出来るように準備をすると言われました。振り返ると私は特に何の勉強もせずにここまで来ました。これは私が入会した頃はそれで良かったのでしょうが、今ではそのようにはいかないのでしょう。私とは異なる感覚の人たちが団体を動かしていることに気付かされました。しかしその時代その時代を生きた人も必要です。その異なる感覚が程よく混ざり合ってギクシャクしない滑らかな時間が出来上がっている気がします。どの世代もその時々の方法で学ぶことを忘れてはなりません。そして寛容な精神で認め合い、常に他人を考えて過ごすことが最も必要なのでしょう。気が付いたら人生についての教えはすべて寛容と利他の心に行き着くようです。今年私はその3年を全うします。このようなことを考えながらその役職の退任の挨拶が出来たことは幸せなことでした。しかしこのようなことを考えているとまた疲れてしまうのですがね。

「アンタ、ちっとは疲れは取れたんかいな。シンドそうやったけど」
「あぁ、お陰でだいぶん楽になったわ。丸一日なんにもせんかったからな。
 けどそろそろガソリン補給せんと力出やへんわ」
「何や、もうそれかいな。人が心配してんのに。せやけどそれ元気な証拠やからシャーナイな」
「さすがオマエやな。理解が早い。けどこういう時はちょっとええヤツ飲まんとアカン気がするわ」
「アンタ。何言うてますの。調子に乗ったらあきません」

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