世間は桜の話題でいっぱい。最近嬉しかったのはフィギュアスケートの坂本花織さんが引退前最後の世界選手権を圧倒的な強さで優勝したこと。このニュースには心が明るくなりました。ローカルな話題ですが津市や三重県、また企業の人事異動が発表され、自分がお世話になったり、親しくさせていただいている方が昇進されるのを見るのは嬉しいものです。若い人たちが成長され、どんどん責任のある役職に挑戦していかれることはその人だけでなく、周りの人にとっても良いことだと思います。しかし最近は責任のある仕事を嫌がる、できればしなくて済めばいい、避けて通ろうとする若者が多いと聞いたことがあります。重責に就くと周りが離れてしまう、繋がりがなくなってしまうと思うのでしょうか。
テレビを観ていました。通信機器の移り変わりの話で、若い人たちが異性と繋がる手段についてが主題。未だ手紙だった頃、そうラブ・レターです。拙い文章で、相手に自分を伝えたいと思う一心で、ワクワクしながら書きました。そして電話に。やっと聞いた彼女の電話番号に思い切って電話をかける。未だ固定電話で「ツルルルル」って呼び出し音。「早く出てくれ!」と思っていると「もしもし」と低い声。「ウワッ!オヤジだ」と心の中で叫ぶ。「どちら様ですか」と聞かれ(シドロモドロで)「辻です。○○子さんおみえですか?」。「何の用だ。○○子は今勉強中だ。」ガチャン。好きな子たちが電話で繋がるにも大変苦労した時代。テレホンカードが出来て公衆電話から掛ける方法もあったが先に人がいて並んでいるとこれもなかなか順番が回ってこない。次がポケットベル。最後の方ではカナが送れるようになったが、最初は数字だけ。若者は上手く考えるもので「3341」と送って「寂しい」等、コミュニケーションが取れるようになる。続いては携帯電話、そしてスマホ。最初は高額なものでしたが、段々普及するに連れ、そして進化するに伴い、誰もが持ち、好きな時に、好きな人と簡単に繋がれるようになりました。やはり人は繋がっていないと生きていけないのですね。
ところがこの簡単に繋がることが出来るようになったお陰で、一つ繋がることを拒まれると世の中全てから拒否されたようになり、パニックに陥ってしまう。そのパニックは憎しみや、被害者意識を生み、人を暴力的にしてしまうのではないでしょうか。例えばストーカー。私は専門家ではないのでわかりません。随分前のことですが、ある落語家が高座の最中に携帯電話が鳴りました。彼は「文明の進化に、文化がついていっていませんね」と笑っていました。人間の基本は太古の昔から変わっていません。口でものを食べ、お尻から出して生き、口と目と耳で相手に伝えています。落語家の言葉を借りれば、そんなに急いで文明を進化させる必要はあるのでしょうか。進化しなくてよいと言っているのではありません。文化、マナーといっても良いかも知れませんが、その浸透度合いを文明の進化と同調させていく努力はとても大切なことだと感じます。ひょっとして、池袋のポケモンセンター事件も世の中からはじかれ独りぼっちになってしまった孤独感と妄想で、寂しいと思い込んだ末のことだったのかも知れません。簡単に繋がることができる時代に潜む世界かも知れません。気を付けましょう。
「あんた、怖い時代やな。人、何思てるかわからへん。複雑やわ」
「ホンマやな。ワシら一杯いただいて、クダ巻いて、眠てもうて、明日になったら何やった」
「せやな、この簡単さがエエんやな。ほな、今日もいつものヤツやけど一杯いきまひょか」
「ヨッ、待ってました。二人ともカンタンでよかったな」
駐車場外壁に意匠を
ラーメン店への改修
2026年1月30日現在、地鎮祭
株式会社辻󠄀工務店
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