あれから50年

「あれから50年！」って言うと綾小路きみまろさんの漫談を思い出しますがそうではないのです。「Jya~nn、It’s been a hard day’s night …」特徴的なギターで始まる「A Hard Day’s Night」。日本での曲名は「ビートルズがやって来る　ヤァヤァヤァ」。いや聞きましたね。レコード盤が擦り切れるかと思うくらいに聞きました。今日はビートルズが来日してからちょうど50年。1966年のことだったのですね。中学1年生だった私が初めて買った（正しくは買っていただいた）洋楽レコードがこれ。1964年でした。「洋楽」ってのも古いですね。初めて聞いた時、「何じゃこれは」と思いながらもその格好良さにグングン魅かれていきました。結局来日公演には行けずテレビでした。毎日毎日一日中ビートルズの曲が頭の中で常に鳴っている感じでした。彼らの髪型は「マッシュルーム・カット」と言われました。似合う似合わないは別で、何とか真似しようと髪を伸ばして（我が校は丸刈りではなかったですが）、やっと耳に掛かるようになります。ところがまだ学校での規律が厳しかった時ですから、先生から切ってきなさいって言われたりしてね。ビートルズはどんどん変化していきました。それに遅れまいと頑張っていた自分がいました。不良と呼ばれた彼らは自分にとっての憧れでした。会ったこともないのに彼らの一生懸命さがわかりました。彼らのお陰で今の自分があるといっても良いとさえ思います。先日のEUから離脱するか残留かの国民投票。結果は離脱。今になって離脱に投票した人が投票やり直しを叫んでいるそうです。ビートルズがいたら何て歌ったでしょ。「Help!」、「Revolution」、それとも「Get Back」。「マッシュルーム」が今は「マッ白ルーム」になった一人の老人が考えています。