世界津波の日

 今日は世界津波の日。知っています? 私は知りませんでした。何でも2015年の12月に国連総会本会議で採択され制定されとあります。記憶に新しい2011年の東日本最震災で起きた津波は東北地域に大きな被害をもたらしました。それは原発事故まで引き起こし、まだまだ復旧、復興途上といても良いのではないでしょうか。あまり思い出したくありませんが、地震発生は3月11日でした。11月の世界津波の日とはどうしてと考えてしまいました。
 それは安政南海地震津波に由来するのだそうです。日本の昔話に「稲むらの火」があって、舞台は和歌山県。広村という村に儀兵衛さんという人が住んでいたそうです。ある日の夕暮れ、突然グラグラと長い揺れが。儀兵衛は「長い地震の後には津波が来る」と村の古老から聞いていたことを思い出し海を見ました。すると海の水がものすごい勢いでドンドン沖に引き始めました。ところがこの日は秋の村祭り。みんな神社に行っています。「早く知らせなきゃ、間に合わない」と松明を持って神社に行こうとしますが、これでは間に合いません。そこで儀兵衛は稲刈りのすんだ自分の田んぼにあった稲むらに火を付けました。メラメラと燃え上がる稲むらはモクモクと煙を上げ、祭りに夢中になっていた村人も気付きました。火事を消そうと駆け付けた村人たちに儀兵衛は、「津波が来ているから山へ逃げろ」と声をかけ、みんなと一緒に逃げました。お陰で皆が逃げた後、津波が村を飲み込んでいきました。しかし誰一人犠牲にならず、全員助かりました。村人たちは村の惨状を眺めながら、口々に儀兵衛にお礼を言いました。その後、儀兵衛は村の人たちと力を合わせ、高くて長い堤防を築くことが出来たそうです。
 津波は起きてしまえば止めることは出来ません。しかし早く気づいて避難することはできます。地震が起きたら冷静に正しい情報をキャッチして、適切な行動をとって命を守ることが大切です。更にそんなことになった時を考えて、情報を受取る方法や逃げる場所は何処か等を予め知っておく。そういう意味での世界津波の日なのですね。もっとも地震も津波も来ないことを祈りながら、偶には一杯飲むのを控えて家族や知人と話し合うのも必要なことですね。一杯飲みながらでもいいですけど(笑)。遠くで(本当はすぐそこ)カミさんの「何言ってんだろネ」って呟きが聞こえます。秋の夜長はいいですね、ウィーッ。

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