思いの丈を

　いつもなら「鬼は外！　福は内！」の掛け声と共に神社やお寺、それぞれの家庭で行われる豆撒きは今日ではなく昨日でした。その訳は前回書きましたので触れませんが、やはり2月3日節分は、頭の中に刷り込まれているようです。
　今日は立春で季節の上では新しい年です。しかし今月7日までだったコロナ感染防止対応の緊急事態宣言は、栃木県を除いて延長されてしまいました。感染者は減少気味だが、医療現場が厳しい状態にあるとのことです。辛いですが、皆さんと一緒にもうひと頑張りして、日本中からこの宣言が消えてる日が早く来て欲しいものです。しかし皆が辛抱して感染を減らそうとしているのに国会議員の人たちは何ですか。本当に腹が立ちます。いえ、腹が立つよりそのような人に国政を委ねている、私も含めて選挙人の馬鹿さ加減を痛烈に思い知らされました。そして片や議員辞職、片や離党。これどう思われますか。どちらがいいとか悪いとかではなくて、その方の事に対する思いの差を表しているのではないのでしょうか。いや、その方ではなくその方の周りの方々の思いかも知れません。もっと候補者をよく見て投票すべきですね。
　時を同じくしてミャンマーのクーデター。昨年の選挙がおかしかったからと、選挙で負けた軍部が動きました。世界的に有名な民主活動家のアウン・サン・スー・チーさん他何百人を拘束したと言います。私にはよくわかりませんが、やっとできた民主国家に、いや、ただ自由に話したり、動いたりできる喜びを得たことに、今まで隠していた気持ちを表すことができた多くの国民の笑顔を記憶しています。それを一瞬にして、それも暴力で悲しみの涙の顔に変えてしまいました。このようなことは許されません。世界中から非難の声が届いているといいます。国内のこと、国外のことではなく、自分たちが感じた素直な気持ちを世の中に解き放ちましょう、もっと強く。
　米国ではトランプ政権からバイデン政権へ変わり、分断から結束へ動き出そうとしています。新しい時代の幕開けを感じます。バイデン大統領の就任式で詩の朗読をしたアマンダ・ゴーマンさん。彼女の詩はこう結んでいます。
新しい夜明けが開花する、私たちがそれを解き放つときに。
光はいつもそこにあるのだ、
もし私たちがそれを見る勇気をもつのなら
もし私たちがそれになる勇気を持つのなら。