私はあるスポーツ団体の運営に携わっています。そこで聞いた話ですが、元選手で現在は後進の指導に尽力されてみえる方からこのような話を聞いた事があります。「一流選手に直に教えていただくと、教えていただいた選手は著しく伸びる」という話です。それは直接肉声で説明を聴き、手を取り、足を取りの教えです。そしてそれは懇切丁寧なものではなく、形式的でもなく、気楽な感じのものでも良いと言われるのです。へえ、そんなものかなと思っていました。
今来月から始まる野球の世界一を決めるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本チーム「侍ジャパン」の合宿が始まっています。その合宿に大リーグのパドレスのダルビッシュ投手が参加しています。勿論彼は超一流選手で、WBCに出場する他の日本の選手にとっても憧れの存在だと思います。他の出場選手は記者のインタビューでダルビッシュ投手には近寄りがたいと言っている選手もいる事を聞いたように思います。しかしダルビッシュ選手は記者に、自分からコミュニケーションを取るようにしたいと言っています。この合宿の報道を見ていたら「ダルビッシュ塾」と名付けたものがありました。グランドでダルビッシュ選手が快速球を誇る若い佐々木投手や他の選手と談笑している姿が映っています。そしてボールの握り方や、スマホ動画だと思いますが、それを見せながら説明しています。今日の冒頭の話は「これだ、これのことだ」と思いました。大リーグの選手となった憧れの超一流選手が、目の前で、一緒にグランドに座り込んで話や、実際に投球も見てもらっているのです。そして投球を見て、「いいじゃない」なんて言われたら、それは嬉しいでしょう。もう自信です。そして直に感じるオーラ。これは会った人しかわかりません。やはり一流、超一流に近づくことが出来る機会は自分を高めていくチャンスなのでしょう。実際ダルビッシュ選手やこれから現れる大谷選手に近づけるのは侍ジャパンに選ばれた選手だけです。侍ジャパンに選ばれることだけでも凄いのに、更にその上を目指して、憧れの人に会い、感じることが大切なのかも知れません。そしてその人と「つながり」を持つことです。それは「あのように成りたい、超えたい」という意識がさらなる努力の入り口なのでしょう。
これは野球やスポーツの世界に限ったことではなく、私たちの一般的な仕事や生活にも当てはまります。自分にない素敵なものを持つ人に会い、驚き、近づき、「あのように成りたい、超えたい」と思うこと。本当にそう思うことが出来た時、人の努力は始まります。きっと素敵な自分が育っていくのでしょう。時間も掛かりますが楽しみです。勿論苦しいことだってあるでしょうが。私も憧れの人に会って自分を磨くことにしましょう。えっ、もう年って。努力開始に年齢制限はありません。人生の終わりまで時間はありますから。
それでは今日は超一流とはいきませんが、一流少し手前のワインを開けて、美味しいツマミをいただきながら、一流探しをしましょうか。今日は奥からいつもの声が掛かる前に台所に立って自分でツマミも準備してと。「あんた、片付けもしてよ!」と声が聞こえます。「はぁ~い」(いい返事です✌)。
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