法要を終えて

 亡くなった母の三十七回忌の法要を行うことが出来ました。私の姉弟、子どもたちと孫たちだけでの法要です。ゆかりの人々が死者の力で会う機会が少ない中で集いを持ち、当時を偲んで言葉を交わし、近況を語りながら絆を確かめていった昔とは違います。時代は変わったものです。何か寂しい気持ちがします。自分なりに亡母の亡くなった時のことを思い出しながら、懐かしさに浸ることができました。当時嬉しかった出来事は嬉しく、嫌だったことはにやりと笑って思い出せる気持ちでした。やはり確実に時間は過ぎているのです。自分の心の中で居心地が良いように、すべてのことを解釈していけるのです。凄いことです。大人になったというのか鈍感になったのでしょうか。ゆったりと感じていられる。これは幸せなことです。
 好きな言葉に「寛容」があります。また「俺が俺がの『我』を捨てて、お陰お陰の『げ』で生きよ」というのもあります。「げ」を漢字で表すと、俺が俺がの「我」が自分中心、自分本位とするなら、お陰は「利他」(他人のことを先に考える。あるいは聞く耳を持つなど)となるのでしょうが少し違う気もします。まだ「感謝」、「義理」、「愛」の方がしっくりくるのではないでしょうか。もっと他もあるでしょう。
 しかしどれも一方通行ではなく双方からの気持ちの寄り添いがないと成り立ちません。つまり行ったり来たりの関係です。自分にとっての施しや利益になることだけを受けるのはいいが、此方からするのは面倒だし、したくない。そのような思いが人々の中に芽生え大きくなっているとすれば寛容はどんどん姿を消し、ギスギスした感じで、誤解や争いの多い世の中になっていくのではないでしょうか。今、お金のために闇バイトに身を染めていく、ちょっとしたことで人を傷つけてしまう、もっとひどいのは「誰でも良かった」などという犯罪にそれを感じます。
 そして子どもの虐待。これは許せません。子どもは宝です。私たちの知らない未来を生きてくれます。子どもたちが安心して育ち、暮らしていける世の中になるために、私たちは背中を子どもたちに見せていかねばなりません。えっ、子どもたちは見ていないって。そのようなことはありません。安心してください。見せようとしたら見ないでしょうが、普通に普段している大人の行いを子どもたちはしっかり見ています。子どもたちを信じることで、私たちには希望が生まれます。希望があれば頑張ろうと思えます。頑張ったら胸を張れます。そうしたら何も言わなくても子どもたちはあなたを見ています。
 もうじき月が替わります。今年も後半です。今年は熱くなりそうなので熱中症に気を付けて胸を張りましょう。笑顔でね。さあ、法要も済ませて、ホッとしました。カミさんも疲れたことと思います。今夜はカミさんに私から声を掛けて一杯やることにしますか。「おーい、お疲れさん。一杯やりましょか」。「何言うてんの。もう飲んでるよ。アンタも今日はエエから飲みなはれ」。「はーい、飲ませていただきます」。これが日常ですな。

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