ダスグプタ・レビュー

 今日は天皇誕生日です。今上天皇は64歳になられました。おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 先週は気温が25℃を超え、「今年初の夏日」でした。しかし2月です。私が小さかった頃は、三寒四温で、徐々に春が近づき、3月の東大寺二月堂の「お水取り」で一気に春めき、暑さ寒さも彼岸までで春を迎えたものでした。今は年が明け大寒波襲来で極寒、大雪。交通は立往生で大混乱。今度は夏日。また冬に逆戻り。何を着ればいいのかと慌てている間に桜が咲きましたって感じです。
 このような話を聞きました。温暖化は、やがて氷河期を迎える入口と。前の氷河期ではそれまで地球上をノシ歩いていた恐竜が絶滅しました。今度の氷河期には恐竜ほど大きくはないですが、脳が発達し、地球だけでは足らず、他の星にも手を伸ばしている人間と呼ばれる生き物が絶滅するのでしょうか。しかし人間は寒さを凌ぐ術を知っています。絶滅するとしたらどのようなことが起きるのでしょう。星にも寿命があると言いますから、地球自体がなくなってしまうのかも知れません。ああ、怖い怖い。
 地球人口は2022年に80億人を超えました。18世紀の産業革命後、19世紀末には16億人。20世紀末には60億人と推移しています。この増加は2100年まで続き109億人になるようです。
 現在80億人が地球に乗っています。人間には生まれたばかりの乳児からお年寄りまで様々です。体重もまちまちです。ここで一人50kgとして考えてみると、50kg×80億人=4億トンが地球に居ることになります。この数字は地球の重さの1兆分の1にも足りません。その人間が犯した地球への罪には次のようなものがあります。一つは環境汚染と気候変動、それに生物多様性の喪失、次に資源の乱用、そして核兵器と放射能です。
 ここに2021年2月に発表された「ダスグプタ・レビュー」という報告書があります。ダスグプタは人名で英ケンブリッジ大学名誉教授です。長くなるので無理やり短くすると、彼は「今まで経済学が本質的に自然を取り入れていない。人間の経済は自然の外にあると考え、どこも生産や消費に使われた生物圏への影響を記録して来なかった。道路や建物等の人工資本、教育、健康等の人的資本を蓄積している間に限りある自然の過剰利用の結果、環境を劣化させた」と言います。簡単に言うと、例えば船会社は海を航行して経済活動を行い海にダメージを与えているのだから、その与えたダメージの分を海にも支払いなさいと言うことです。また06年英政府が公表した、経済が化石燃料消費で大気に与えた影響を扱う「気候変動の経済学/スターン・レビュー」があります。これについてダスグプタ氏は、大気も勿論大切だが、大気だけを考えるのではなく、あらゆる生態系と生物多様性への影響を考えなければならないと言っています。例えば炭素取引市場。ブラジルの熱帯雨林で減らした分を、アフリカのサバンナで増やせば良いというのは変です。それぞれの場所の生物・生態系は違うからです。すべてのものはその地域で、いや地球上で緻密で複雑な「繋がり」を維持しながら成り立っているのではないでしょうか。えっ、ひょっとして人間は経済活動に没頭し、その「繋がり」を壊しつつあることに気付いていないのかも知れません。
 あぁ、落ち込んでしまいます。そんな時は黒麹のちょっといい焼酎をお湯割りでいただきながら温まるとしますか。冷蔵庫に美味そうな刺身と煮物があったしね。
 えっ、今日はカミさんは何も言わないのって。カミさんは友達と飲み会。たまには一人でのんびりいただくのもコレマタ結構。「ワン!」。あっ、愛犬二匹が夕御飯を催促しています。「はい、ハ~イ」。

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